春の花

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野菜の味

アロンソア・メリディオナリス
     ”メリア オレンジ”


応用・・・ベーコンのかわりに豚肉スライスでもできます。この場合は豚肉にうすく塩 
     コショウして小麦粉を軽くまぶすとおいしくできます。(茶こしでふるとよい)
     グリンピースは省略してもできますが、この場合はベーコン(豚肉)とレタスを
     多めに使ってください。
     とても美味しいので、レタスが余ったときに作ってみてください。

ゴマノハグサ科アロンソア属 秋蒔き1年草
原産地 南米ペルー
花期間 4月〜5月
別名  ベニコチョウ
 花は赤に近い濃いオレンジ色です。うすいピンクに近い花の色の種類もあります。
 春蒔きにすると北海道以外では夏の暑さで開花がうまくいかないようです。
 アロンソア属は熱帯アメリカに10種類分布しています。

春色の緑あざやかな一品

グリンピースとレタスのスープ煮

材料(4人分)

レタス            大きめ1個
ベーコン薄切り4枚    約100g
タマネギ           1/2個
グリンピース(水煮)    300g
バター             60g
塩               小さじ 1/2
砂糖              小さじ1
小麦粉(薄力粉)       大さじ1
コンソメスープ        200cc

池波正太郎(新潮文庫「むかしの味・ 『フランスの田舎のホテル』」より抜粋)

 私がフランスの田舎を、何の目的もなくめぐり歩くのは、何度も出かけて行って手ごころをわきまえている所為(せい)かも知れないし、日本の田舎が都会の侵蝕にまかせて、けばけばしく荒れ果ててしまったのにくらべて、フランスの田舎は、あくまでも田舎そのものだ。いくら地図を持ってレンタカーを走らせていても、日が落ちてしまえば一面の暗闇に星が光っているばかりで、看板一つ見えはしない。
 こうした田舎の空気のうまさ、野菜のうまさについてはいうをまたない。
 例外はあるにしても、何から何まで手づくりで、むろんのことに、パンもホテル手づくりのパンだ。
 四年ほど前に、ガスコーニュの[シャトー・ド・ラロック]というホテルへ泊ったときの夕飯はさておき、翌朝に焼きたてのパンと自家製(メゾン)のバターやジャムを出されたときの旨さは、いまもって忘れがたい。
 このホテルのみならず、田舎では、みんな自家製だが、このときは格別だったのだろう。あまりパンを好まぬ私だが、出されたパンの大半を食べてしまい、その残りをハンカチーフに包み、昼食にもまた食べた。
 フランスのホテルでは、パリでも田舎でもパンとコーヒーにミルクのみだが、翌朝、少しも飽きない。夕飯のときの季節の野菜や果物も、それこそ、むかしの味を保っている。
 東京の女が、フランスの田舎へ行くと、田園にただよう肥料の臭いに、
「おお、くさい」
 といって、顔を顰(しか)めるそうな。
 そのくせ、その肥料で育った野菜を、
「おお、うまい」
 といって食べるのだから、あきれかえる。
 戦前の日本では、生活の重要な部分での接点があったので、東京人も肥料の臭いに顔を顰めるような、大自然に対しての無礼をはたらくことはなかったのである。
 卵は卵、鶏は鶏、牛は牛、豚は豚、すべての食べものが本来の味を保有しているものだから、同行の、東京育ちの若い青年たちは、びっくりしてしまう。
 卵を鉢に割り入れると、黄身は、満月のように確固とした存在感をもって目に飛び込んでくる。
 こうした卵を産む鶏が、どのようなものかは書かなくとも知れよう。
 牛乳にいたっては、牛乳ぎらいの私が二杯も三杯も飲んでしまうのだ。

写真はクリックすると1024×768ピクセルの壁紙サイズの画像がでます

作り方

@レタスは芯をくりぬき、そこから流水で流し洗いし、大きめにちぎります。
Aベーコンは3等分に切ります。
Bタマネギはみじんぎりにします。
C固形コンソメスープをお湯1カップ(200cc)に溶かします。
D鍋にバターを入れ、タマネギのみじん切りを炒めます。少し透明感が
 でてきたらベーコンを入れ、更に炒めます。そこに小麦粉を振りいれて
 焦がさないように炒めます。
E次にグリンピースの水煮を入れ、レタスも加えてかるく混ぜます。
 そこにコンソメスープを入れ、塩と砂糖で調味します。弱火で15分ほど
 煮て出来上がりです。

味の華

京都府立植物園「早春の花展」にて
2008年3月17日


池波正太郎 作家、評論家 東京都出身 1923.1.25〜1990.5.3